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新型iPad mini 3の正直なレビュー~今年はiPad Air2が凄すぎた、iPad mini2で十分

新型「iPad Air 2」は今年華々しくデビューしました。
極限まで薄型化された本体、新技術で更に見やすくなったディスプレイ、iOS最高のプロセッサ、Touch ID、おして、ゴールドのカラーオプションを手にすることができます。
同時発売された「iPad mini 3」があまりに話題にならないのは何故でしょうか。

iPad mini3:Apple Online Store

以下、The Vergeのレビューを手掛かりに、iPad mini3を見てみたいと思います。

概要

最初にThe Vergeの挙げたポイントを紹介しておけば、次の通り。

iPad mini3の良い点

iPadアプリのエコシステム、長時間のバッテリー駆動時間、美しいハードウェア

iPad mini3の悪い点

昨年のディスプレイ、昨年のプロセッサ、昨年のカメラ

つまり、良い点はいずれもiPad mini3に限ったことではなく、iPad mini2の時点ですでに備えていたことでした(たとえばバッテリーは新旧とも10時間)。悪い点もそう。画面、CPU、カメラはすべて昨年の内にiPad mini2がすでに手に入れていたのです。

素晴らしかった昨年のiPad mini2

昨年発売された「iPad mini 2」(当時はiPad mini Retinaディスプレイモデルと呼ばれた)は、(液晶の画質などを除き)、それよりも大きなiPad Airと同じスペックで発売されました。
妥協することなく、小さなiPadを手に入れることができました。


今年は、大きいものがより良い年に

しかし、今年もそうでしょうか。
残念ながら、iPad Air2とiPad mini3の違いは大きいものがあります。

iPad Air2は、先代よりも薄く、より速く、より良く見える新しい技術である「フルラミネーション」ディスプレイを搭載しました。
一方、iPad mini3は、Touch IDとゴールドカラーを除き、先代と全くといってよいほど同一です。
カメラ、ディスプレイ、プロセッサ、すべてが昨年の技術のままです。

昨年、iPad mini2は多くの点で非常に優れており、iPad Airが大きいと感じるユーザーにも十分魅力的なタブレットでした。
個人的には、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの両方を購入したぐらい、iPad mini2がお気に入りです。今年iPad mini3が出ても、やはりiPad mini2を昨年買っておいて正解だったと正直に思いました。

アルミボディの質感、デザインの完成度、十分な処理性能。iPad mini3は、安価なAndroidタブレットよりもまだまだ魅力的なのは確かです。高級感のある8インチクラスのタブレットを望むなら、iPad mini3は現在も最有力候補でしょう。ただし、iPad mini2も同様にそうなのです。

Touch IDを搭載したことはiPad mini3にとっては唯一の利点です。ユーザーはTouch IDを使ってアプリで買い物できます。しかし、実店舗では利用できません。

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美しいディスプレイ、ただし、iPad Air2と比較しなければ

Retinaディスプレイの画質は、iPad mini3でも変わらなかったようです。
昨年、iPad mini2のディスプレイはiPad Airほど素晴らしくはありませんでしたが、それでもiPad miniでは初めてRetinaディスプレイを搭載し、インパクトは十分すぎるほどでした。
今年、iPad Air2のディスプレイはさらに進化しました。結果、iPad mini3とiPad Air2の差は、さらに広がりました。もちろん、iPad mini3のRetinaディスプレイは素晴らしいです。しかし、更に良いものも存在するのです。
iPad Air 2の反射防止コーティングは、iPadで初めて採用されました。屋外でも視認性は高まります。もちろん、iPad mini3にもiPad mini2にもありません(そしてiPad Airにも)。

ついでに、iPad mini3のWi-FiはiPad mini2やiPad Airと同じ802.11a/​b/​g/​nです。一方、iPad Air2は802.11a/​b/​g/​n/acを搭載します。


3世代のiPad miniシリーズ、どれを選ぶ?

Apple Online Storeでは、iPad mini3とiPad mini2の価格差は1.1万円。Wi-Fi 16GBなら、iPad mini3は42,800円、iPad mini2は31,800円です。更に、非RetinaのiPad mini(第1世代)なら同容量で26,800円です(いずれも税別)。
どれを選ぶかといえば、Touch IDとゴールドカラーが不要なら、iPad mini2が最もお買い得です。
ただし、以下で検討したように、16GBモデルはあまりおすすめしません。

iPad mini1は最も安いiPadです。ただし、ディスプレイはわずか1024×768ピクセルであり、プロセッサはiPod touch第5世代と同じA5です。iPod touchは16GBが20,800円、32GBが24,800円なので、容量からはiPad miniの方が少し割高ですが、見方を変えれば、iPod touch第5世代とiPad miniは性能的にも価格的にも競合します。

Cellularモデルの場合、技術的にはiPad mini3はiPad mini2やiPad Airは同じです。一方、iPad Air2は最大150MbpsのLTE通信に対応し、1台で世界の通信に対応するグローバルモデルとなりました。したがって、iPad miniシリーズで携帯電話通信をしたいのであれば、通信性能も同じでiPad mini3よりも価格の安いiPad mini2がおすすめです。
iPad mini2はiPad mini3発売に伴い値下げされています。今が買い時かもしれません。

iPad mini3、iPad mini2、iPad Air2、iPad Airは、格安SIM(MVNO SIM)でLTE通信やテザリングも可能です。Apple StoreではSIMフリーモデルも販売され、月額料金を抑えて利用することも以前よりもずっと容易となりました。

Apple Store

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