Appleが発売した新型Mac mini(Late 2014)は、52,800円(税別)から購入できるシリーズで最も低価格なMacです。
新モデルでは、待望の新型Haswell第4世代Coreプロセッサを搭載し、PCIeベースのストレージインターフェース、802.11ac Wi-Fi、2基のThunderbolt2を採用するなど、総合的な性能強化もなされています。
非常に気になるのは、実際の性能は新旧モデルでどの程度異なるのか、という点です。
以下、新型Mac mini(Late 2014)と旧型Mac mini(Late 2012)における、CPUとベンチマークを確認してみます。
GeekBenchのJohn Poole氏は、Primate Labsにてその詳細を伝えています。
新旧Mac miniのCPUを確認
まずは、新旧モデルのCPUを見ておきます。
新モデルがHaswell第4世代Core、旧モデルがIvy Bridge第3世代Coreを搭載しています。
まだ実物のベンチマークが出揃っていないため、新モデルのCPUはスペックに基づく推定です。
新型Late 2014
- ローエンド Core i5-4260U / 2コア
- ミドルエンド Core i5-4278U / 2コア
- ハイエンド Core i5-4308U / 2コア
- CTO Core i7-4578U / 2コア
旧型Late 2012
- ローエンド Core i5-3210M / 2コア
- ミドルエンド Core i7-3615QM / 4コア
- ハイエンド Core i7-3615QM / 4コア
- CTO Core i7-3720QM / 4コア
ここで、明らかな違いは、CPUコアです。
新モデルは全てデュアルコア(2コア)であるのに対し、旧モデルはローエンドを除きクアッドコア(4コア)です。
コア数の違いは、マルチコアにおけるベンチマーク結果に影響を及ぼすと考えられます。
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新旧Mac miniのベンチマーク
現時点、新モデルのベンチマークは出揃っておらず、スペックから推定されるCPUを搭載する他の製品のベンチマークです。一方、旧モデルは実物のベンチです。実際に新モデルのベンチが計測されれば、この結果は若干変わってくるとは思います。
新モデルは何故デュアルコアを採用したのか
Appleはなぜ新モデルに旧モデルよりも性能が落ちるであろうデュアルコアCPUを選んだのでしょうか。
唯一の技術的な理由
John Poole氏によれば、Haswellプロセッサでは、デュアルコアとクアッドコアでCPUソケットが異なります。これがおそらくは最大の理由です。
Appleは、デュアルコア向けとクアッドコア向けに、それぞれ別々のロジックボードを設計しなければなりません。
ちなみにIvy BridgeやSandy Bridgeにおいてそれらは同一のソケットでした。したがって新モデルがHaswellを採用した故の問題なのです。
他のMacは、いずれも1つのシリーズで同じロジックボードを使います。AppleがMac miniだけに例外的なことはしないと推測されます。
可能性としては、ローエンドを含めクアッドコアHaswellでラインナップを統一することもできました。しかし、約5万円という訴求力のある価格でそれは実現できなかったのでしょう。
新旧Mac mini、どちらを選ぶか
実際、新モデルと旧モデルの最大の違いは、CPUとCPU内蔵GPU、インターフェース、高速な802.11ac Wi-Fiです。
それらが必要なければ、あえて旧モデルを選ぶのも1つの良い選択となると思います。
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