Lenovo「Miix 2 8」とApple「iPad mini Retinaディスプレイ」Cellularモデルを使い、テザリングをしながらデュアルディスプレイ(デュアルモニター)ができるか試してみました。
Lenovo Miix 2 8とRetina iPad mini
結果として、次の環境で成功しました。
用意した環境
Lenovo Miix 2 8
- Splashtop Streamerをインストール
Retina iPad mini
- Splashtop Extended Wireless Display 2(XDisplayの後継)をインストール
接続方法
- 最初に「Miix2 8」に「Splashtop Streamer」を、Retina iPad miniに「Splashtop Extended Wireless Display 2」をそれぞれインストールします。前者は無料です。後者は有料版と5分間だけ試せる無料版があります。
- 「Splashtop Extended Wireless Display 2」は以前は「XDisplay」という名称でした。その新バージョンのようです。
- 次に「iPad mini Retinaディスプレイ」のインターネット共有をオンにしテザリング可能にします。「Miix2 8」でiPad miniのWi-Fiを探し接続します。
- テザリングできたら、「Miix2 8」の「ネットワークと共有センター」を開くなどしてiPad miniから割り振られたIPアドレスを調べます。試した環境では「172.20.10.XX」が割り振られていました。
- 「Miix2 8」で「Splashtop Streamer」を開き、「セキュリティ」にある「セキュリティコード」を設定します。ここで設定したコードがiPad miniと接続する際に必要になります。
- iPad miniで「Splashtop Extended Wireless Display 2」を開き「+」ボタンをタップし新規接続を作ります。「Miix2 8」のIPアドレスと「セキュリティコード」を入力し接続します。
以上で、「Miix2 8」は「iPad mini Retinaディスプレイ」にテザリングをしながら、「iPad mini Retinaディスプレイ」を「Miix2 8」の拡張ディスプレイとして利用できました。
ただし、いくつか注意点もあります。
- まず、「Miix2 8」購入後何度か試して、本日ようやく拡張ディスプレイで接続できました。それまではなぜか複製ディスプレイにしかなりませんでした。原因は不明です。
- Retina iPad miniの解像度は1280×720ドットに固定されてしまいます。しかも、Retina iPad miniは2048×1536のRetinaディスプレイではなくiPad mini第1世代と同じ1024×768のディスプレイとして認識されます。したがって、1280×720の一部を表示できません。
- CPU使用率は常時85%以上になります。実際に動かしてみてもっさり感があります。ブラウザの利用程度なら使えると思いましたが、動画再生などは難しいと思います。
Retina iPad miniを接続した際の「画面の解像度」。2番の方がRetina iPad miniです。ちなみに、写真のように縦向きにも、横向きにも表示可能です。
いくつかの問題点はありますが、「Miix 2 8」にはHDMIポートは非搭載であり、そのままでは外部ディスプレイを接続できません。そこでiPad miniを使って、ワイヤレスでデュアルディスプレイ環境を構築できるのか色々試していました。
これで、Retina iPad miniのディスプレイにブラウザを表示させながら、「Miix 2 8」のディスプレイでブログを書くなども効率的にできるようになりました。しかも、Retina iPad miniにテザリングしながらなので、外出先でも手軽(?)にデュアルディスプレイを使うことができます。
Lenovo「Miix 2 8」については次のレビューもご覧ください。
Lenovo Miix 2 8 レビュー:セットアップ編 デフォルトの空き容量、ローカルアカウント登録、回復ドライブ作成、GPS位置情報の取得方法
Lenovo Miix 2 8 レビュー:準備編 Bluetoothキーボード、USBハブ等あると便利な周辺機器