最新のAndroid4.4 KitKatにアップデートすると、Nexus7(2013)およびNexus7(2012)でビデオ再生性能が著しく低下してしまうというテスト結果が出ています。
Nexus7(2013)とNexus7(2012)
OptoFidelityの行ったテスト(via GSMArena TechCrunch Japan)では、720pおよび1080pの動画再生において、Android4.4 KitKatアップデート後のスコアがかなり悪いことが明らかにされています。
(ビデオ再生 24/30fps)
(ビデオ再生 24/30/60fps)
上の2つのグラフは値が小さいほど良い結果を示しています。
新旧Nexus7の両方でAndroid4.3よりもAndroid4.4の方が悪い結果です。また、Nexus7(2013)よりもNexus7(2012)の方が良い結果を出しています。
特にNexus7(2013)のパフォーマンス低下が激しいようです。下のグラフを見ると、アップデート後のNexus7(2013)は、1080pだけでなく720p/60fpsのHDビデオ再生もできなくなってしまったようです。
(Android4.3とAndroid4.4のビデオ再生パフォーマンスの結果)
ビデオ再生能力以外はどうでしょうか。
手持ちのNexus7(2013)で、Android4.3とAndroid4.4のGPUパフォーマンスをチェックしてみました。
「3DMark Ice Storm Extreme」のスコアを比べてみると、Android4.4のNexus7(2013)の方が良い結果でした。
- Nexus 7(2013)Android 4.3:7195
- Nexus 7(2013)Android 4.4:7568
他のテストはまだ行っていませんが、Android4.4ですべての性能が劣化してしまうわけではなさそうです。
現在のところ、Nexus7を無理にAndroid4.4にアップデートする必要はないのかもしれません。
今後、Googleはこの問題を改善させるアップデートを用意する可能性もあるので、少なくともそれまでは待った方がよさそうです。
Nexus 7(2013)