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LaCie LCH-FMN020U3(2TB USB3.0外付けハードディスク)レビュー:ベンチマーク、HDD温度、騒音など内蔵HDDとも比較

LaCie minimus TV & PC「LCH-FMN020U3」(LCH-MND020U3)を購入しましたのでレビューします。
アルミボディをまとったシンプルデザインのUSB3.0対応外付けハードディスク、2TBモデルです。

LaCie minimus TV & PC LCH-FMN020U3
今回購入したのは簡易パッケージの「LCH-FMN020U3」です。「LCH-MND020U3」も同じ製品ですが通常の化粧箱です。
外観とデザイン、ACアダプターやケーブル

本体外装は、ヘアライン加工の施されたアルミニウム製です。前後の部分は樹脂製ですがアルミとの違和感はありません。カラーはガンメタリック風で落ち着いた感じです。金属なのでプラスチック製よりも高級感があり、筐体はしっかりとして安定感があります。

(前面)
デザインは非常にシンプルであり、前から見ると唯一「LaCie」の文字だけがあるだけです。ミニマムデザインは個人的に好みなので気に入りました。
背面には、電源ボタン、LEDインジケータ(電源ランプ)、USB3.0ポート、電源ポートがあります。LEDは青色に光ります。

(背面)
裏面にはゴム製の足があります。この部分に製品型番やシリアルナンバー、CEやFCCマークが入っています。通常は見えない部分に、通常は見ずに済むものが入っているというのも合理的です。

(裏面)
「Aluminium Thermal Dissipation Technology」と書かれており、アルミ製本体による効果的な排熱処理が期待できます。

(裏面拡大)
電源アダプターは、コンセントプラグ部分を取り外すことができます。世界中で売られている製品だけあり、さまざまな国のコンセントに対応できるような設計となっているのでしょう。ACアダプターは100V〜240V対応、出力1.5A/12Vです。


(ACアダプター)
USBケーブルとACアダプターを接続したところ。USBケーブルは少々太めですが、USB3.0対応のものはこの程度かもしれません。一方、ACアダプターのケーブルは細めです。本体と比べるとだいたいこの程度(下の写真)です。ケーブルがあるので、壁面ぎりぎりの位置に設置することはできません。だいたい4〜5cm程度は間隔が必要かと思います。


(USBケーブルとACアダプターを接続)

付属品とパッケージ

付属品は、USB3.0ケーブル、ACアダプター、取扱説明書(はじめにお読みください/クイックガイド/かんたん接続ガイドA〜Dの4種類、フォーマットに失敗した場合の手順)です。

(パッケージと説明書)
ガイドは、パソコン(Windows/Mac)、ナスネ、アクオス、レグザ、ブラビア、LG Smart TVの接続方法が記載されています。

「LCH-FMN020U3」本体の大きさ:内蔵HDDと比較して

外付けハードディスク自体のと内蔵HDDの大きさを比べてみました。
今回、「LCH-FMN020U3」にはSeagate「ST2000DM001」が入っていました(詳細は後述)。なお写真のHDDは、同じSeagate製ですが内蔵されているものとは別のHDDです。

外付けHDD、内蔵HDDのサイズと重量

  • LaCie minimus TV & PC:幅111×奥行173×高さ33mm、850g
  • 内蔵HDD(ST2000DM001):146.99×101.6×26.11mm、622g



LaCie minimus TV & PC自体は、他社の外付けハードディスクと比較してもかなりコンパクトです。内蔵HDDと並べてみるとその小ささが確認できると思います。冷却ファンや電源ユニットを内蔵していないのでこれだけ小さくなるのでしょう。

セットアップ

今回、Windows PC(Windows7 64bit)で使えるようにセットアップを行いました。
LaCie minimus TV & PCは、Windows 8/7/Vista/XP、Mac OS X 10.8/10.7/10.6/10.5に対応しています。
以下、セットアップ手順です。なお、環境によって異なるので付属のスタートアップを必ずご参照ください。
PCのUSBポートに接続し電源を入れ、コンピュータからLaCie minimus TV & PC(表示名LaCie Setup)を開き、LaCie Setup.exeを実行します。

(接続当初のHDDの中身)
言語選択を行うと、初期設定が始まります。

(初期設定画面)
フォーマット設定で、Windows(NTFS)とMac/Windows/Linux(FAT32)の領域を設定することができます。マウスでスライダーをドラッグして割合を設定できます。今回はWindowsだけで使用するため、すべてNTFSの1ドライブとしました。

(フォーマット画面)
その後、HDD内にインストールしたいソフト(Adobe Reader/LaCie Desktop Manager)を選択し、設定は完了です。
LaCie Desktop Managerとは、複数のLaCieデバイスを管理・設定できるソフトです。ネットワークにある他のPCからも管理できます。

(ソフトウェアの選択画面)
セットアップは数分で終了し、特に問題はありませんでした。

中身のHDD、ベンチマーク、HDDの温度

「LCH-FMN020U3」の中身はSeagate「ST2000DM001」(製品情報)でした。インターフェースSATA6Gbps、64MBキャッシュ、ディスク2枚(1TBプラッタ)です。ディスク回転数は「CrystalDiskInfo 6.0.1」では7200回転となっています。

(CrystalDiskInfo 6.0.1)
ベンチマークは「CrystalDiskMark 3.0.3」を使用し、USB3.0接続とUSB2.0接続の両方で計測しました。ハードディスクはセットアップ直後の状態で何も保存していません。

USB3.0接続:1000MB/100MB

(USB3.0接続時)
USB3.0では、Sequential Readで187.9MB/s、同Writeで171MB/s(1000MB)とかなり高速でした。USB2.0では、シーケンシャルリードで34.7MB/s、同ライトで30.1MB/s(1000MB)であり、読み込み時で約5.4倍、書き込み時で約5.7倍の差があります。

USB2.0接続:1000MB/100MB

(USB2.0接続時)

内蔵HDD:Western Digital WD Green WD30EZRX-1TBP 3.0TB
参考として、SATA 3Gbps接続の内蔵HDD(3TB)のベンチマークも計測してみました。

SATA3Gbpsであること、8割以上も容量を使用していることなどから、USB3.0接続の「LCH-FMN020U3」の方が(Random Read 4KB (QD=32)を除く)多くの項目で上回る結果となりました。

ベンチマークを4回走らせていて約30分程度でしたが、その間のHDDの温度は37度から38度に上昇しました。その後、PCに接続したままデータのコピーなどを行いながら3時間ほど経過して40度になりました。
ちなみに、PCに内蔵されているHDD(3台)は、最も低いもので34度〜35度。高いもので38度〜39度でした。テストした際の外気温は18度程度。室内はもう少し暖かだと思います。

その他、LaCie minimus TV & PC「LCH-FMN020U3」の雑感と総括

  • 本体のデザインはシンプルで安っぽさもなく、テレビやレコーダーなどAV機器と一緒に置いても違和感ないと思います。
  • アルミ製の本体の質感は思ったよりも良く、しかもこれまでに使用してきた外付けハードディスクと比べてかなりコンパクトです。
  • 本体はしっかりとした作りでたわみやゆがみなどは感じませんでした。
  • 今回、Windowsで試しましたが、セットアップはとても簡単でした。
  • ベンチマークの結果からも十分満足できる速度であると感じました。かなりの容量を使用中だったとはいえ、内蔵HDDよりも高速だったのはちょっと驚きでした。実際に使用してみて、USB3.0接続であれば容量の大きなデータをコピーしてもストレスなく行えます。
  • HDDの温度は、内蔵HDDと同程度か若干高く(とはいえ1度でしたが)なりました。夏場にどの程度まで上昇するかはわかりませんが、今回、内蔵HDDと変わらない温度だったので心配ないかなと思っています。
  • ノイズや騒音は、デスクトップPCのすぐそばなのでまったく感じませんでした。ファンがないので動作時も静かだと思います。

LaCie minimus TV & PC シリーズ
LaCie minimus TV & PC LCH-FMN020U3(LCH-MND020U3)

Seagate 内蔵ハードディスク
Seagate Desktop HDD 4TB/3TB/2TB/1TB