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IGZOパネルのバーンイン問題でRetina iPad miniの発売遅れか

AppleはiPad mini Retinaディスプレイモデルを11月中に発売します。
具体的な発売日はいまだアナウンスされていません。
その背景には、Retinaディスプレイの供給問題があると度々報道されてきました。
その新しい情報として、液晶パネルの「バーンイン」(burn-in)問題を解決できないため、Retina iPad miniの発売を延期していると韓国のETNews(via Cult of Mac)が伝えています。
iPad mini Retinaディスプレイモデル
iPad mini Retinaディスプレイモデル:Apple Online Store
このバーンイン(韓国語では汚れや染みと書かれています)は、普通のユーザーの目に見えることはありませんが、Appleの厳しい技術基準を満たすことができないとされています。
この問題はピクセルサイズの大幅な縮小に起因するといいます。第1世代のiPad miniは1024×768ピクセルのディスプレイを搭載していました。新しいiPad miniのRetinaディスプレイは、同じ7.9インチで4倍の解像度である2048×1536ピクセルです。
iPad miniのRetinaディスプレイは、LG DisplayとSharpが生産しています。LGDはアモルファスシリコン(a-Si)基板を、SharpはIGZO基板をそれぞれ使います。ところで、スマートフォンのディスプレイはiPad miniのRetinaディスプレイよりも小さいです。しかし、スマホ向けはLTPS(Low Temperature Polycrystalline Silicon)技術を用いるため、安定した生産が可能です。iPad miniのRetinaディスプレイは、a-Siを用いた製品では最も小さいサイズです。
SharpはIGZOの慢性的な問題を解決できず、その歩留まりは低下しました。Appleは懸命に解決しようとしていると伝えられており、Samsung Displayとも交渉しているともいわれています。
過去、9.7インチiPadでRetinaディスプレイを導入した際にも、バーンイン問題が起きたようです。その際、Samsungはその問題を最初に解決しました。それが、今回のiPad mini向けパネルの供給交渉にも影響しているようです。
もし、バーンイン問題が解決できない場合、LTPSを使うことも協議されているようです。LTPSはa-Siよりも生産コストがかかり、生産能力も小さいです。しかし、安定した供給が可能です。
一方、バーンインが訓練されていない目には見えないため、Appleは技術基準について妥協する可能性もあります。
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iPad Airの情報については[iPad Air]に、iPad mini Retinaディスプレイについては[iPad mini2]に、それぞれまとめてあります。
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