ドコモ、ツートップ以外も値引き拡大、各社値下げ競争激化

ドコモは、SonyとSamsungのツートップ以外のスマートフォンについても値下げを行う方針だとNHKニュースが報じています。今後、Sony「Xperia A SO-04E」およびSamsung「GALAXY S4 SC-04E」以外のモデルを5,000円程度値引きするとのこと。

写真はGALAXY S4とiPhone5
ドコモは7月12日より他社からの乗り換え（MNP）した顧客を対象に最大2万円を値引きする施策を始めていました。

ドコモがMNPで2万円還元施策を明日より再開、ツートップ以外もお買い得に

ドコモが新モデルの値引きを推し進めることになった背景には、ドコモからauやソフトバンクへの顧客流出が挙げられています。ドコモは5月に発表した新製品のうち、Sony「Xperia A SO-04E」およびSamsung「GALAXY S4 SC-04E」の2モデルを主軸にしたツートップ戦略を進めていました。この2モデルは他のスマートフォンと比べて大きく割り引かれて販売され、その結果、2モデル以外の製品の販売が伸びない状況が続いていました。しかし、このツートップ戦略でも他社への流出を止めることはできず、今月に入って相次ぐ値引き施策を行うことになったようです。
auやソフトバンクは、両者の主力製品であるiPhone5の販売価格を大幅に値引きしてドコモに対抗しています。iPhone5は昨年9月に販売を開始しており、発売から10ヶ月が経過しています。例年通りであれば、あと2ヶ月ほどで新モデルが発表されることとなることもあり、現行モデルの思い切った割引戦略が行われています。両社とも契約数に大きく貢献するMNPの販売価格の割引を行っており、iPhone5のMNPによる端末価格は0円も珍しくありません。加えて、1万円程度の還元も行われています。一方、対抗するドコモの製品は発売されてまだ2ヶ月ほどしか経過していません。
ドコモは今週末より特にSamsung「GALAXY S4 SC-04E」のMNP価格を大きく値引きしています。

また、こうした動きがドコモのiPhone販売の決定を後押しするのかどうか、今後も注目されます。