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GALAXY S4と次期iPhone、ハードウェアとデザインの終わりの始まり

Samsung GALAXY S4のコンセプトは「Life companion」です。Samsungのチーフデザイナーは、GALAXY S4の発表後、モバイルの将来はフォームファクターではなく、魂を持つデバイスを作ることだといいました。また、ハードウェアデザインにおいてマテリアルが重要ではなく、エクスペリエンスを創造することでモバイルの未来があると話しました(Apple Insider)。
GALAXY S4
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EngadgetのExpand conferenceにおいてSamsung Design AmericaのDennis Miloseski氏が主張していることは、GALAXY S4の発表イベントでもアナウンスされたように、ハードウェアからソフトウェアやユーザー体験に重点を移したことを示唆していると思われます。SmasungはGALAXY S4とともに多くのソフトウェア機能を発表し、それらのいくつかをGALAXY SIIIでも利用できることも発表しました。デザインプロセスは素材からは始まらない、とMiloseski氏はいいます。たとえば、金属を素材としてデバイスをデザインしようと考えてから始めることはなく、デザインプロセスはストーリーともに始まるといいます。技術が進歩していき、デバイスを徐々にポケットから出して利用することも少なくなっていく、とMiloseski氏は説明しています。
こうした主張は、1つはAppleの製品への牽制であるといえます。AppleのWebサイトをみると、iPhoneがアルミニウムを用い精巧にデザインされていることを知ることができます。また、SamsungのデバイスデザインがAppleとの裁判における争点の1つでもあります。
もう1つは、スマートフォンが現在の技術ですでにピークに達していることも示唆されているとも考えられます。手にとって操作できる最高のデバイスとして、Appleが初代iPhoneを発表して以来、スマートフォンは常に進化をしてきました。3インチ程度から6インチ弱まで、スマートフォンのサイズバリエーション展開はほぼ完了しています。本体の厚みや重さも、これ以上、薄くなっても軽くなっても、それほど違いが生じないようにも思えます。プロセッサの進化もコンテンツを十分扱えるところまで達したようにも見えます(かつてPCが経験したように)。バッテリーは次の大きな進化のない限り、これ以上駆動時間を延長できることは難しいかもしれません(PCでも、たとえば、Intelは処理速度を下げ省電力化させバッテリー寿命を延ばすことに専念しようとしています)。おそらく、残る大きな問題は通信速度とトラフィック(そして、誰もがスマホを持つのであれば当然通信費用などコストも)です。
現在のスマートフォン路線におけるハイエンド製品のとりあえずのゴールが見えて来ているので、次の戦略として、その低価格化に移行します。Reutersは、iPhone廉価版の最近の噂やアナリストの予想を伝えています。また、iWatchなどスマートウォッチやGoogle glassなど、スマートフォンと連携するような新たな市場の開拓も始まっています。そこにはスマートフォンだけでは得られないユーザー体験も含まれることになると思います。ノートPCに対してiPadが初めて登場したときと同じか、それ以上のインパクトがあるかもしれません。
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