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ASUS幹部、Intelは今後もCPUにLGAを残す方法を取るだろうと発言

Intelは2年後に投入するBroadwellにおいてLGAパッケージを用意しないといわれています。一方、日本でもマザーボードメーカーの第1人者として知られるASUSの幹部は、状況は周囲が考えるほど悪くなく、Intelが今後もBGAとLGAが共存するための戦略を採用するだろうと言及したことをDigiTimesが伝えています。
ASUS製マザーボード
(マザーボード中央にあるLGAソケット。写真はASUS P8Z77-M)
Intelの将来の計画についてはPC Watchの【笠原一輝のユビキタス情報局】に詳しく紹介されています。詳細は記事をご覧いただくとして、Intelは2013年のHaswellを最後にLGAソケットのCPUをリリースしないとされています。2014年のBroadwellではBGAパッケージを直付けしたマザーボードが販売される可能性も示唆されています。
IntelがLGAからBGAに移行する理由は2つあり、1つはCPUの低消費電力化、もう1つはHaswellから転向するCPUラインナップの変更とされています。換言すると、Intelの戦略が低消費電力CPUに向かっており、そうしたラインナップが中心になります。それに比べ電力効率の良くないBGA版CPUの比率は下がり、それにともない生産コストも高くなる、そして、ラインナップの中心から外れたことでLGAは切り捨てられていく、というものです。Intelのこうした方向性はARMの存在が大きく、デスクトップからウルトラブックやタブレット、あるいはスマートフォンなど省電力のデバイスへと移っているという背景があるとされています。
冒頭のASUS幹部、Joe Hsieh氏(vice president and general manager of motherboard / desktop business)の発言を伝えるDigiTimesによれば、Hsieh氏は、仮にIntelがBGAパッケージをデスクトップPC業界に投入したとしても、マザーボードメーカーはその変化にどのように応答していくかを考慮しており、この業界は今後も生き続けると付け加えています。また、他のマザーボードメーカーも、デスクトッププロセッサが依然としてIntelにとって利益を与えるものであり、IntelがLGAからBGAに突然変更することは考えていないとしています。
一方で、IntelのBGAの行く末如何にかかわらず、自作PC市場は衰退の問題に直面しているとされています。