SamsungがiOSデバイス向けのモバイルプロセッサの価格を値上げしたとMarketWatchが伝えています。
iPhone5に搭載されているA6チップ：iFixit
値上げの情報は、SamsungとAppleとの交渉をよく知る関係筋から得られたものとして、韓国の新聞Chosun Ilboによって伝えられています。それによれば、“Samsungは最近になってモバイルのプロセッサの価格をかなり引き上げることをAppleに申し出た”とされています。“Appleは最初それを承認しなかったが、別の供給元を見つけられず（値上げを）受け入れた”といいます。そして、その新しい価格で両社はすでに取引を始めているようです。
AppleはiPhoneとiPadで使用するすべてのプロセッサをSamsungから購入しています。その数は昨年で1億3000万ユニット、今年は2億ユニット以上に達するといわれています。SamsungはAppleに2014年までプロセッサを供給するという契約をしているとされています。
Mac Rumorsによれば、iPhone5のBOM（Bill Of Materials/部品表）によるA6チップの単価は約17.5ドルです。この価格が20％上昇した場合、iPhone5の1台当たりの総コストに3.5ドルが上乗せされます。製造コストが上昇してもiPhone5の販売価格は変わらないでしょうから、その分だけAppleの利益は減少することになります。
別の情報では、AppleはSamsung以外の供給元を検討しているとも伝えられていました。また、Appleは自社製品の直接生産も視野に入れているという情報もあります。
関連記事
Samsung、iPhoneやiPad向けプロセッサ価格を20％値上げか：MarketWatch
