iPad miniの米国販売価格は、9to5Macが329ドルから始まると伝えていました（該当記事）が、アナリストの行ったiPad miniのコンポーネントパーツのコスト試算から、iPad miniの価格は299ドルからとなるとAppleInsiderが伝えています。そのパーツ構成にはiPad3で採用されたA5Xプロセッサ（しかも32nmプロセスへ微細化）やiPhone5と同じLTEチップが含まれています。
iPad miniのパッケージイメージ：Fritjof Dittner
KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、iPad miniのBOM（bill of materials/部品リスト）と製造コストを試算しています。そこから最も低価格なiPad mini Wi-Fi 16GBモデルが195ドル、最も高価なCellular（4G/LTE）64GBモデルが254.5ドルになるというリサーチを行っています。
ドイツの量販店からリークされた販売価格（該当記事）と比較して、AppleはiPad miniの粗利益率（gross profit margin）を53％〜135％にするとみられています。他のiOSデバイスをみると、iPad3は58％〜103％、iPhone5は213％〜257％です。
iPad miniのパーツコストの内訳を見ると、スクリーンコンポーネント（ディスプレイ、タッチセンサー、カバーガラスなどを含む）が最も高価で56.5ドルです。このスクリーンアセンブリはGF DITO（GF2）と呼ばれる新技術が用いられています。この技術によりiPad miniはiPad3よりも18％も薄くなります。GF DITO（GF2）については該当記事をご覧ください。
続いて、iPad miniのロジックボードは、Wi-Fiモデルが54ドル、4G/LTEモデルが80ドルになります。Kuo氏はiPad miniにはiPhone5と同じQualcomm MDM9615Mベースバンドチップ（24ドル）が使用されるとしています。
iPad miniのプロセッサについては、Kuo氏はiPad3と同じA5Xチップを搭載すると予測しています。iPad miniのA5Xは32nmプロセスに微細化されるが、512MB RAMになるとされています。iPad3のA5Xは45nmプロセス、1GBのメモリーを搭載しています。一般にプロセスルールが微細化されると消費電力が低減され発熱量が減少します。
その他、ケース（シャーシ）が33ドル、5Mピクセルのリアカメラが16.5ドル、バッテリーが12ドル、そして人件費が7ドルなどと見積もられています。
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