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iPadminiは新技術によりライバル製品よりも最大5年間は先行し、モバイル市場シェアを占有する。iPad3よりも18%薄型化、価格は300ドル前後:アナリストレポート

iPad miniがiPhoneと9.7インチiPadとの間に位置する新しい“ミッドサイズ”市場を占有し、iPad miniに採用される新技術がAppleにライバル製品に対して3年から5年のアドバンテージをもたらす、というアナリストのレポートをAppleInsiderが伝えています。

iPad miniのパッケージイメージ:Fritjof Dittner
KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、iPad miniが市場と業界トレンドを大きく変革する役割を担うと言及しています。iPad miniは小型サイズのタブレット需要の最も重要な存在であり、GF DITOタッチスクリーンのようなそれを左右する鍵となる技術があるといいます。
現在、発展途上にある5インチ〜10インチサイズのデバイスの需要に応える製品をAppleは何も用意していません。そこにはAppleによって引き起こされた明らかな空白があるとKuo氏は指摘しています。その空白はiPhoneとiPadが非常に成功した故に生まれたと説明されています。ライバルは、iPhoneとiPadという2つのiOSデバイスの間に位置するサイズのデバイスを積極的に送り出すことでiOSデバイスと差別化しようとしたためです。
この新しい市場はOEMメーカーにとって利益の出る市場とみなされ、比較的低価格な製品が数多く登場しています。Kuo氏は、Appleがこの小型サイズ市場に参入することで市場は大きく成長すると考えています。そして、より重要なこととして、Appleの新モデルがライバル各社の製品のように急成長しなければ、この市場で敗退することになるとしています。
スマートフォンはその登場当初は音声通話やテキストベースのメール用途を主要な目的としていました。その後、モバイルデータネットワークの広範囲な利用や電子書籍ような新しいアプリの出現などにより、スマートフォンは徐々に大型化されてきました。その結果、いくつかの点でスマートフォンは使いにくくなり、その代わりに、小型タブレットがスマートフォンと一緒に携帯され始めました。Amazon Kindle Fireはこうしたタブレットの代表であり、非常に低価格で販売され大きなヒットとなりました。iPad miniはこうした市場に向けて満を持して投入されることになります。
また、iPad miniの価格設定においては、世界市場の低迷状態の中で、Appleはこれまでの自社製品よりも低価格な製品を提供する必要があるともKuo氏は考えています。また、ヨーロッパや米国のような比較的裕福な顧客の占める市場では、モバイル市場は成熟しつつあることも要因の1つです。モバイルメーカーはアジア市場に徐々に焦点を当てています。このような動きの中でデバイスは低価格化する傾向があります。
また、こうした“ミッドサイズ“市場における状況に加えて、iPad miniに用いられるキーテクノロジーがライバル各社よりも優位となる手助けとなるともいいます。7.85インチとなるiPad miniは、GF2タッチスクリーン技術を最初に採用するデバイスとなると考えられます。その厚みはiPad3よりも18%薄型化されます。この技術によって、iPad miniは小型サイズタブレット市場で、ライバル製品に3年から5年のアドバンテージを得ると予測されています。
iPad miniの価格については、Kuo氏はコンポーネントパーツの見積価格の内訳を提供してます。そこから、iPad miniの価格は300ドル前後となると予測しています。
Appleは10月23日(火)にスペシャルイベントを開催します。このイベントにおいて、iPad miniが発表される見込みです。同様に、新型iMac(より薄型化された新設計ボディを採用するといわれています)、Mac mini、13インチのMacBookPro Retinaモデルも発表されるといわれています。
追記:iPad miniが発表されました。iPad miniに関する記事は[iPad mini]カテゴリにまとめてあります。
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