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iOS6マップ、非常に広範囲でオフライン利用ができることが明らかに:災害時でも使えるかも

AppleがiOS6で導入した新しい地図アプリが、iOS5までのGoogleマップよりも、かなりの広範囲においてオフラインで利用できることがわかったとAppleInsiderが伝えています。
iOS6の標準地図アプリ
iOS6の地図アプリは地図データにベクターデータを利用します。一方、iOS5の地図アプリは画像(ビットマップ)データです。ベクトルデータの地図情報は画像データよりも素早く読み込むことが可能であり、データ量も80%も少なくて済むといいます。
Googleマップのデータを利用するiOS5の地図アプリでは2倍ズームで隣接するエリアをオフラインで利用できます。この範囲は一般的に10マイル(16キロ)未満といいます。一方、iOS6のベクトルマップでは、たとえば、サンフランシスコ周辺を一旦読み取ると、オフラインの状態であってもアウトライン表示でアメリカ大陸全体のハイレベルマップを利用することがでいるといいます。ハイウエイレベルのディティールではカリフォルニアのほとんどをナビゲーションできたとのことです。また、iOS6マップは、全世界のベーシックな衛星画像などもオフラインで利用できるとも書かれています。
Android版のGoogleマップでは地図データにベクターデータを利用しています。しかし、iOS6のベクターマップのようなレベルまでオフラインでは利用できなかったとAppleInsiderは検証結果を報告しています。今夏に利用可能となったAndroid版マップのオフライン機能は50マイル(約80km)の範囲の利用に制限されているといいます。
iOS6マップとiOS5マップとで実際にどの程度異なるのか、試してみました。iPhone5(iOS6)とiPhone4S(iOS5.1.1)とを使用して行っています。
まず、オンライン状態で北海道から大阪を含む辺りまでの広範囲な地図を表示させます。
iOS6の標準地図アプリ:オンラインiOS5の標準アプリ:オンライン
1枚目がオンライン状態のiOS6マップ(Appleマップ)、2枚目がiOS5マップ(Googleマップ)
続いて、オフライン状態(機内モードをオン)にして、静岡県富士市の付近を拡大してみました。
iOS6の標準地図アプリ:オフラインiOS5の標準アプリ:オフライン
1枚目がオフライン状態のiOS6マップ(Appleマップ)、2枚目がiOS5マップ(Googleマップ)
iOS6マップで拡大すると、細かな通りや幹線道路がハッキリと表示されています。国道1号線も確認できます。一方、iOS5マップでは保存された画像が拡大しただけで道路を識別することはできません。
オフライン状態では、iOS6マップ(Appleマップ)の方が有利であることがわかりました。いざというときのために知っておくと便利なことだと思います。
なお、この地図データをキャッシュする機能は自動的に行われています。そのデータ量の上限やリフレッシュの間隔についてなど、詳細はまだ分かっていないようです。この辺りが任意に制御できれば(たとえば好きな場所のデータを保存できるようにするなど)、データ通信の行えない場所での利用、災害時や非常時の利用にも活躍してくれそうです。