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Lightningコネクタに認証チップ搭載か。未認可品は充電もできない可能性も

iPhone5、iPod touch第5世代、iPod nano第7世代に搭載されるLightningコネクタに認証チップのようなものがあるとAppleInsiderが伝えています。
カスタムケーブルなどケーブル類を専門に扱うDouble Helix CablesのPeter氏がLightningコネクタを分解したところ、その内部に認証チップを思われる部品が含まれていることがわかったようです。また、このチップはUSBのV+端子とLightningコネクタの電源端子との間に置かれるとのこと。
Lightningコネクタ内部の認証チップ:AppleInsider
Lightningコネクタ内部の認証チップ:AppleInsider
KGI Securitiesのアナリスト、Chi Kuo氏によれば、Lightningコネクタのコストが3.5ドルであり、それは、従来の30ピンDockコネクタの775%も上昇しているといいます。その一方で、Alibaba.comで商品を販売している一部のリテーラーは、そのコストよりも大幅に低価格な価格で販売しているようです。
Peter氏は、ユーザーはしばらくの間はApple純正品以外のLightningコネクタを避けた方がいいと警告しています。また、Lightningコネクタの耐久性について、コネクタ自体は”とても丈夫”であるが、一旦、金属製保護シールドが取り外されると”非常に脆い”とも表現しています。
もし、この謎のチップが認証チップであれば、Appleの許可を得てこのチップを搭載していないサードパーティ製Lightningケーブルは利用できないことになります。また、上述のように電源もこのチップを通って接続しているため、iOSデバイスを充電するときにもこの認証チップが必要になる可能性もあります。
ケーブル販売業者のコメントによれば、Lightningコネクタにこのチップは必要不可欠であり、このチップがないと動作しないといいます。
そして、サプライヤーから得られたものとして、次のようにコメントを残しています。

  • Lightningコネクタは、Appleから承認を受けたMFiライセンスプログラム参加メーカーだけがAVNETから購入することができる。
  • AVNETは、Lightningコネクタの注文を受け付けようとしている。
  • MFiライセンスを持つ業者は現在Lightningコネクタのサンプルを1ライセンスにつき1セットだけ購入できる。
  • 現在のところ、AVNETは試験的なユニットだけをリリースしている。生産は来週から開始される予定。
  • サプライヤーの納期は来週には判明するが、10月中旬から下旬になると思われる。

正式にAppleの承認を得たサードパーティ製Lightningケーブルは8.99ドルで販売される予定だとして、Amazon.comの商品(Generic Lightning to USB Cable)を紹介しています。
MFiライセンスを取得したメーカーは、”Made for iPhone”のロゴを付けることができます。詳しくは、MFi Program - Apple Developerをご覧ください。
AVNETは、米国を拠点とする世界最大級のテクノロジー・ディストリビューター(販売代理店)のようです。詳しくは日本法人アヴネット ジャパン株式会社をご覧ください。
上記情報が正確であれば、10月中旬以前に販売されているサードパーティ製のLightningケーブルは、Appleの許可を得ていない製品であるということになります。
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