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iPhone5、インセルパネルの歩留まり問題で出荷に支障か

iPhone5で使われるインセルタッチパネル(in-cell touch panels)の不良品の割合が改善せず、その歩留まり(yield rate/不良品でない割合)の低さから利益を出すにまで至っていないとDigiTimesが伝えています。
この情報ので所はタッチパネル産業で最近になって出回っている噂だとのことで、いささか信頼性にかけます。しかし、新型iPhoneの初回販売数は少なめであるとの見方もあり、その要因と1つとなる可能性もあります。
箇条書きにまとめると次のようになります。

  • iPhone5のパネルは、ジャパンディスプレイ、LG Display、Sharpの3社で生産する。
  • iPhone5のローンチ後、安定した出荷をしてもらうために、Appleは3社に助成金を提供した。
  • 助成金はパネル当たりUS$10〜US$15といわれている。
  • インセルタッチパネルの歩留まりの低さが新型iPhoneの出荷スケジュールに混乱や中断をもたらすかもしれない。
  • ジャパンディスプレイの生産するパネルの歩留まりは50%で、3社中最も良い。しかし、それでも利益を出すには不十分だとされている。
  • LG Displayは、着実に歩留まりを改善している。しかし、生産数を増やすことまでには至っていない。
  • Sharpは、あまり改善していない。AppleはSharpに対して再度バリデーションプロセスを行うよう要求した。
  • パネルは7月に推定で400万〜500万枚出荷された。しかし、Appleは第3四半期で2000万〜2500万枚を目標としている。このままでは1000万枚程度少ない。
  • Appleは、このまま生産数が増加しなければ、現行iPhone(iPhone4S/4?)のパネル生産を担当したTPKにアプローチするかもしれない。しかし、iPhone4Sで使われていた方式(full-lamination process)をiPhone5で採用する見込みは薄い。
  • 現在、iPhone5は、PVT(Production Verification Testing)の段階にあるはず。Appleが、この段階に至るずっと前から以前のパネル方式をiPhone5でテストしていない限り、それを用いて生産することはない。

ここで話題となっているのは新技術インセルタッチパネルのことですが、それ以外にも、シャーシも生産が難しいといわれています。そのため、iPhone5のリリース直後の出荷数は少なめであると予測するアナリストもいます。
iPhone5発表のためのスペシャルイベントは9月12日だと多くのメディアが報じています。
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